神奈川大学 建築学部

Town Regeneration Course まち再生コース
都市生活学系

研究のキーワード

  • まちづくり
  • 都市計画
  • 建築保存活用
  • リノベーション
  • 不動産
  • 社会との関わり
  • 生活の豊かさ
  • 住民参加型ワークショップ
  • 場所のチカラ
  • 多様な価値観を受け入れる
  • 継承デザイン
  • 都市再開発
  • 歴史的景観
  • マーケティング
  • 文化都市政策
  • 都市再生
  • エリアマネジメント
  • 実証実験

人とまちの関係性を見つめ、新たな「まち」のあり方を考える。既成概念にとらわれず建築や都市のあり方を提案できる知識や技術を学びます。

神奈川大学建築学部まち再生コース イメージ図

人々が暮らしやすい社会にするためには、どのような空間であるべきか。社会や文化、法律や制度、生活などさまざまな要素から構成される「まち」をマクロとミクロの両方の視点から捉え、今後変わりゆく「まち」をイメージします。その上で、既成概念にとらわれない建築や都市のあり方を提案するための知識と技術を修得します。

コース紹介ムービー

求める人物像

  • まちに興味があり、生活の豊かさについて考えたい人
  • 物事を俯瞰して見る力とある事象の分析力の両方を身につけたい人
  • いろいろな人との協働を通じた場づくりやコトづくりに関心のある人
  • 都市や建築の成り立ちに興味があり、歴史的視点によるデザイン力を身につけたい人
横浜黄金町のかいだん広場

のぞいてみよう!

Pick UP!
まちづくり論 (2年後期)

この授業では、昨今の社会背景をふまえた多様なまちづくり活動にフォーカスします。そこでは、様々な地域で実践されているまちづくりを題材に、地域活性化の方法や地域課題の解決に向けた取り組みについて学びます。また、この授業を通じて生活に身近な「まち」をより良く、豊かにしていくことを一緒に考えていきます。

研究室紹介

  • 都市計画研究室

    山家京子 教授

    都市計画研究室

    人々が豊かに暮らせる都市のカタチを考える。

    • 都市計画
    • まちづくり
    • 場所のチカラ
    • 都市再生
  • 都市計画研究室

    柏原沙織 特別助教(2022年4月就任予定)

    都市計画研究室

    町並みの変化を調べ、そのまちらしさを継承する方法を考える。

    • 歴史的都市景観
    • 都市デザイン
    • まちづくり
    • そのまちらしい変化
  • 建築保存活用研究室

    野村和宣 教授(2022年4月就任予定)

    建築保存活用研究室

    建築の保存活用により歴史を継承するまちづくりを考える。

    • 建築保存活用
    • 継承デザイン
    • 都市再開発
    • 歴史的景観
  • 建築保存活用研究室

    塩脇祥 特別助手(2022年4月就任予定)

    建築保存活用研究室

    まちの個性を発見し、デザインへと導く。

    • 実証実験
    • リノベーション
    • 特殊塗装
    • 建築デザイン
  • 不動産デザイン研究室

    高橋寿太郎 教授(2022年4月就任予定)

    不動産デザイン研究室

    建築デザインと不動産技術を結びつける。

    • 不動産
    • マーケティング
    • リノベーション
    • まちづくり
  • まちづくり研究室

    上野正也 准教授(2022年4月就任予定)

    まちづくり研究室

    人に学び、地域に学び、まちの未来を描く。

    • まちづくり
    • エリアマネジメント
    • 住民参加型ワークショップ
    • 文化都市政策

卒業後の進路イメージ

  • 設計事務所、建設会社、デベロッパーなどに就職し、専門性を磨く
  • 地方自治体、都市計画コンサルタント、NPOなどで、まちづくりの現場に関わる
  • 大学院に進学し、社会とつながり、より実践的な教育環境を通じて成長する

卒業生紹介

graduate 01

岡部 友彦

コトラボ合同会社

山家 京子研究室
2000年度卒業、東京大学大学院博士後期課程2011年度単位取得退学/神奈川県立鎌倉高等学校出身

横浜でのまちづくり事業をはじめ、日本各地の地域活性化を手がけている。この分野を体系化し、持続的な産業としていくことが目標。

Q.現在の仕事の内容を教えてください
横浜でのまちづくり事業を皮切りに、日本各地の地域活性化などのまちづくりの仕事を行なっています。地域の資源を活用し、持続可能な取り組みとするためにビジネスの手法を組み込んで企画運営を行なっています。
横浜では、石川町駅近くの寿地区において、地域の空き部屋を繋ぎ合わせて“yokohama hostel village”と称したひとつの宿を運営し、地域のイメージづくりや環境改善などを行なっています。また、山手近くと旭区において、カフェやレストランを始めたい人たちに気軽にお店をスタートできる環境を提供するシェアカフェ事業も行なっています。横浜以外では、愛媛県松山市の三津浜という港町の活性化事業や、埼玉県熊谷市、深谷市の商店街活性化、福島県の大熊町のまちづくり事業などをお手伝いしています。松山市三津浜地区では、シャッター商店街となったエリアで空き家バンクを運営しています。具体的には、移住や新たに出店したい方達のサポートを行なったり、古建築を活用しながら保存し街並みを残していく取り組みとして、建物内を部屋単位で出店希望の人たちへと貸し出すシェアショップの運営などを行なっています。
Q.学生時代の経験・学びで今の仕事に生きていることは何ですか?
仕事を行なっていく上で意識しているのは、街を俯瞰して見ていく視点。都市や地域を生き物とみたて、その活動や息遣いを観察して街の状況に即したプロジェクトを地域の資源を活用しながら作り出していくことです。そのような、俯瞰して物事を見る視点は今も役に立っています。また、人間よりも長い時間尺度を持っている都市や地域を考えていく視点。例えば、スペインのサグラダファミリアは19世期末から現在まで建築が行われていますが、もはやひとつの建物の時間尺度というよりは、都市や地域に似た尺度を持っていると思います。日本でも伊勢神宮などの式年遷宮も、伝統技法を後世に引き継ぐことを意識し、時間尺度のデザインが施されていると見ることができます。我々、人間の寿命は長くて100年ですが、街や都市を意識する際は、他の尺度を自分の中に持つことも重要であるということなど、今の経験に役立っています。
Q.今後の目標を教えてください
まちづくりの分野は、かつてはボランティアセクターとして位置付けられることが多かったのですが、地域課題や社会課題に取り組む社会企業も増え、ひとつの大きな流れが生まれてきています。その流れの中で、事業として地域を楽しく快適にしていくプロジェクトに関わり続けていくことが私の目標です。また同時に、この分野をアカデミックに体系化していきながら、産業化して、地域に関わりながら生活していく人を増やしていくことができればと考えています。
Q.高校生へのメッセージ
何を学ぶかは大事なことですが、誰とどこで学ぶかも非常に大切な問いだと思います。知識だけで良いのであれば、パソコンで探せば良いのかもしれない。しかし、実践の場や活動している人たちを訪れ、出会い、体験することの積み重ねで得られる学びは、生涯使える学びとなるのではないでしょうか。学生時代には同級生だけでなく、違う分野の人、社会人、クリエイターなど様々な人と出会いました。今でもその人達にいろいろと協力してもらっています。ぜひ学生時代にしかできない活動をチャレンジしてください!

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graduate 02

齋藤 千夏

鎌倉市役所

山家 京子研究室
2008年度大学院修了/神奈川県立横須賀高等学校出身

鎌倉市の都市景観形成の推進や歴史的建築物の保存活用に携わる。学生時代の「建築史フィールドワーク」の授業経験を現在の仕事に役立てている。

Q.現在の仕事の内容を教えてください
地域の特徴を活かした都市景観形成の推進や歴史的建築物の保存活用業務に携わっています。
鎌倉市景観計画で定められた景観形成基準(高さ、色彩、形態意匠などのルール)によって、新たにできる建築物が既存のまち並みと調和したものとなるよう申請図面の確認をしたり、景観への関心が高い地域の皆さんと一緒に地域独自のルール(まち並みの作法)を考え、建築主や設計者の方と建築物の形態意匠について協議をする場をコーディネートしたりしています。
また、建築的・文化的側面から歴史的な特徴を有しており、地域の良好な景観形成に資する建築物を指定し、保存・活用の取り組みを進めています。
「鎌倉」というと鎌倉幕府や古都のイメージがあるかもしれませんが、自然と一体となった中世以降の社寺が醸し出す雰囲気の中に、各時代の建築、土木遺構、鎌倉文士が残した芸術文化、生業や行事など様々な要素がまちの中に点在しており、実は決まったデザインコードがほとんどありません。しかし、そのことが「鎌倉らしい景観」を地域の皆さんと共に考えるきっかけとなっています。地元の自治会・町内会や商店会、建築家の皆さんと対話しながら地域独自のルールを考え、景観まちづくりを進めていけることが、今の仕事の最大の魅力だと感じています。
Q.学生時代の経験・学びで今の仕事に生きていることは何ですか?
■修士論文(研究室の活動)
修士では、地域の皆さんの活動をサポートするための「防災に関する空間表現手法」について研究していました。当初は、大学のお膝元である神奈川区を研究対象としていましたが、偶然、鎌倉市から研究室に防災マップづくりへの協力依頼があり、鎌倉市も研究対象とすることになりました。防災マップは、自治会町内会の皆さんとワークショップを行い、半年かけて作成しました。ワークショップには神奈川大学卒業生の職員の方も参加し、運営や地域との対話の場づくりをサポートしてくれました。鎌倉市の皆さんは自分の地域に愛着をもった方が多く、自ら地域の課題を解決していこうという姿勢に感銘を受けたことを覚えています。このワークショップをきっかけに、鎌倉がとても好きになり、縁の下の力持ちとして地域を支える「地方公務員」という職業に興味をもったことから、鎌倉市役所に就職しました。
■建築史フィールドワーク
日本国内の様々な地域にある歴史的建築物を見学したり、その地域の方と交流したりしました。過去の建築から学ぶことはたくさんあります。建物の素晴らしさ、所有者・地域の方のまちや建物に対する愛着、建物を維持管理する難しさなど、書物や頭の中で考えるだけでは気づけないことを肌で感じ、学ぶことができました。確か、学部3年生の必修科目であったと思いますが、大好きな授業でしたので、単位取得に関係なく学部2年時から修士2年まで毎回参加していたと思います。この時の経験が現在の「歴史的建築物の保存活用業務」にも役立っていると思います。
Q.今後の目標を教えてください
現在は建築の部署にいますが、昨年度までの7年間は政策を考える部署や地域コミュニティ(自治会・町内会や市民活動団体等)の活動を支援する部署にいました。地方公務員の仕事はすべてがつながっていますので、7年間で培った経験や人とのつながりをこれからも大切に育てながら、建築技術職としてのさらなるスキルアップを図っていきたいです。また、学生時代のワークショップの企画・運営の経験から、市民対話(コミュニケーションの場づくり)にも興味があり、昨年はワークショップデザイナーの学校に通いました。鎌倉には多彩な方がたくさんいらっしゃいます。ワークショップを企画・運営できる職員として、市民の皆さんがご自身の興味・関心を活かし、笑顔で楽しくまちづくりに関われる場を創っていきたいです(これは「仕事」というより「志事」かもしれません(笑))。
Q.高校生へのメッセージ
大学で過ごす時間は長い人生の中の通過点に過ぎませんが、大学は自分の興味・関心をとことん掘り下げ、思いっきり表現(活動)できる素敵な場所であると思います。そして、神奈川大学には皆さんの活動をサポートしてくれる環境が整っていますので、将来のありたい自分をイメージしながら、目の前のことに一つ一つ真摯に取り組んでいってください。きっと素敵な未来が待っています。

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